DIYer in ドイツ: 玄関の鍵の交換

2008/04/01

玄関の鍵の交換

 私たちが引越しをして(正確にはする前、鍵の引渡しから入居までの間)、まず始めにしたことは、玄関の鍵の交換です。家の玄関・建物の玄関・地下室・メールボックスなど多くの鍵を前の住人が大家さんに返却したものをそのままもらいます。前の住人はご夫婦だったのですが、家の玄関キーは2本、建物の玄関キーは1本、地下室は1本、メールボックスは2本と本数はバラバラ。しかも2本のうち1本は、日本でもおなじみのミスターミニットの合鍵でした。
 不動産業者に家の玄関キーは交換してくれないのか、防犯上これでは心配だと言うと好きに交換してくれと言われました。新しく交換した鍵を1本大家へ渡すのかと聞いたら、要らないという答え。日本では何かあったときのために大家が1本鍵を持っているのが常識ですが、ここでは自己責任という考え方なのでしょう。それでは鍵屋を呼ばなくてはと思い、鍵屋を教えてと言ったら、ホームセンターに行けばシリンダーが売っているから自分で簡単に取り替えられるよ、ドアの厚さとピッチを測って行けば大丈夫と教えられました。

 いざホームセンターに行ってみると、防犯性能のランクごとや最初から付いている鍵の本数よって値段が変わり、少し迷いましたが早速購入して取り付けてみました。ゆっくりと順を確認しながら外していき、逆の手順で新しいものを取り付けるだけなので、やってみると意外に簡単でした。以下にまとめてみました。

■鍵シリンダーの交換
   (必要な道具:ドライバー)

STEP1 : 鍵のサイズを測る・鍵を買う

まず鍵のサイズ(①、②の長さ)を確認します。①、②が同じサイズの鍵のシリンダーをホームセンターで買います。防犯性能や鍵の本数で値段が変わります。ちなみに、①28mm、②34mm、防犯性能7、ディンプル、リバーシブル、鍵3本で30€でした。

※A面、B面は便宜上示しています。どちらが外部(または内部)という違いはないようです。


STEP2 : 古い鍵シリンダーを外す

扉側面のロック部分の真下のネジをドライバーで外します。その次に鍵を差込み、2回転させ完全にロックをします。鍵を8時に位置※にし、シリンダーを引き抜きます。固い場合は反対側から押しながら引き抜いてください。

※鍵によって位置は違うかもしれませんが、引き抜ける鍵の角度があります。少しずつずらしながら試してみてください。


STEP3 : 新しい鍵シリンダーを入れる

STEP2と反対の要領で、新しいシリンダーを入れます。鍵を8時の位置※に差込み、シリンダーをはめ込みます。扉側面のロック部分の真下のネジをドライバーでしめます。ロックの位置を戻して終了です。

※鍵によって位置は違うかもしれませんが、新しく買った鍵をよく観察してみてください。出し入れできる鍵の角度があります。


■日本との鍵の構造の違い

 日本では内側はサムターン(つまみ)で施錠し、外側は鍵を使いますが、ヨーロッパの鍵は日本と違って、内側も外側も同じ鍵で施錠します。施錠するには鍵を2回転させますが、1回転でもデッドボルド(ロックをすると出てくる部分)が出ますので施錠された状態になり、もう1回転でさらにデッドボルドが出るという仕組みになっています。これはピッキングのときに1回転より2回転の方が困難だからというのが理由のようです。また通常ドアノブは内側は回転します(ラッチが開く)が、外側は回転しません。つまり施錠されていなくても外側からは鍵がないと絶対に開かないのです。鍵を持たずにちょっと外へ出てしまえば、たちまちインロックです。
 私の友人は朝急いでいたために、インロックをしてしまったそうです。幸い同じ建物に住む大家さんが合鍵を持っていたので、大家さんの帰りを待って鍵を借りたのですが、自分の鍵を内側に挿し込んでいたために合鍵では開きませんでした(一方に鍵を挿していると反対側からは鍵が回せません)。結局、彼女は鍵屋さんを呼んで100€払って開けてもらったそうです。
 たしかに在宅時は内側に鍵を挿しておくと安心ですが、インロックしたときに大変です。しかし鍵を外しておけば、緊急時に(火事とか・・・?、地震ないしね・・・、あまり思いつかないですが)外へ逃げようと思ったら、いちいち鍵を挿して回してって(キーホルダーには鍵がいっぱいだし)、それも大変な気がします。みなさんどうしてるんでしょうか。
 ちなみに関連情報として、合鍵は、Karstadtの地下の合鍵コーナーで作れます。約10€でした。Kopieren[コピーレン](=コピーする)で通じました。

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