DIYer in ドイツ: 洗濯機をキッチンに設置する

2008/08/10

洗濯機をキッチンに設置する





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 前回、ドイツのキッチンの構造について書きました。キャビネットも電化製品も規格が統一されているので、キャビネット→洗濯機という変更も簡単にできます。そうはいっても、食洗機や洗濯機のインストールには、電気と給排水が付いてきます。電気はコンセントを挿すだけなので、何の問題もありませんが、問題は給排水です。日本での洗濯機の給排水接続はとても簡単です。なにしろ、洗濯機用の蛇口と排水口がありますから。しかし、キッチンに設置するとなると、給水と排水はそれぞれ1箇所なので、給水の分岐と排水の合流が必須となります。既に食洗機のために給排水共2股に分かれている所を3股にすれば良いのです。洗濯機を設置するだけでわざわざ人を呼ぶのも何だし、いい加減な業者がホースを止め忘れて水浸しになったという話も聞いたので、自分達でインストールすることにしました。


■給水分岐

 既に給水は水栓と食洗機の二股に分岐されていました。そこを今回洗濯機のために三股に分岐しないといけません。食洗機への給水栓側に二股分岐パーツをいれることにしました。ホームセンターの給水分岐パーツコーナーで、雄雌とサイズをよく確認して買いましょう。(2軒はしごして、見つけました。)

 止水栓を閉め、分岐パーツと食洗機と洗濯機の給水ホースを接続します。シールテープを巻いて接続しましたが、何度シールテープを巻き直しても漏れてしまいました。何かが足りないのか違っているようで、旦那さんが設備フォーラムで調べたら、どうやら平行ネジにはパッキンが必要らしいということが分かりました。

 翌日パッキンを何種類か購入し、再挑戦。

 今度は漏れることなく、成功です!


サイズ表記について

 インチで表記されているものがほとんどですが、水栓の給水栓は"10mm" や "12mm" とミリ表示されているものがあります。

 洗濯機の給水栓(Wasserhahn)は、3/4 Zoll つまり呼び径3/4インチでした(説明書に表記あり。他メーカーも同じ?)。

3/8インチ(10mm)、1/2インチ(≒13mm)3/4インチ(≒20mm)・・・とサイズがあります。呼び径=内径だと思いますが、正確には分かりません。



排水合流接続

 まずは洗濯機の排水ホースルートの確保のため、ホールソーを買ってきて穴を開けようとしたら、ホールソーが全く使い物になりません。結局、箱を動かしてのこぎりで開口をあけました(600x600x850の空間に入ってのこぎりを使うのはとても大変でした・・・)。

 排水の接続パーツはホームセンターでセットになって説明絵柄つきで売っており、組み立て見本もおいてあります。地震がないのもあるのか、壁に出ている排水管に無理やり差し込んでいるだけ(まっすぐでない)の接続もよく見ます。排水ホースはホースバンドで止めるだけです。

 どうせなら全部の排水パーツを新しくしようということで、シンクから排水口まで全て解体。もちろん、デジカメで記録を残しながら。案の定、トラップを外したら、異臭が・・・。まあ、予想通りの汚さでした。

 新しい排水合流パーツを組み立て、接続してみました。右の写真のように両側から食洗機と洗濯機の排水が合流するタイプのものを選びました。お互いに逆流しないように、管の中心に仕切り板が入っています。ちなみにシンク真下で合流しているのは、オーバーフローです。

 そして試運転。排水が始まったら、台所のシンクに逆流して湧き水のように排水が上がってくるではありませんか。しかもシンク下のパッキンから漏れてくる。作戦変更です。

 次に見つけてきたのは、主管に入る手前で食洗機と洗濯機が合流するタイプ。ホームセンターの店員さん(英語しゃべれた!)に事情を話してお勧めしてもらったのがこれです。

 シンク下のパッキンも違う形のものに変えて再挑戦。今度は漏れはなくなりましたが、まだ逆流します。しかし、前よりは逆流する水量が減っています。多少は改善されているようです。何故逆流が起きるかというと、ドイツの洗濯機・食洗機には全て排水ポンプがついているので流速がかなり早いのです。日本の洗濯機は真下に排水するので、重力に頼れますが、こちらでは排水管の高さ(最高1mまで)が高いので、ポンプが必要になってくるのでしょう。流速が早いのが原因と思われるので、ホースを2m延長してみたところスムーズに排水されました。あまり延長すると今度は排水ポンプに負荷がかかるので、ギリギリの所でしょうか。

 これで、再度1日中監視しながら運転です。水周りの DIY は、念には念を入れないと大変なことになりますからね。

 この洗濯機が 70kg ほどあってかなり重い。キッチンの片隅に置いて接続したりしていましたが、私では動かせない・・・。旦那さんでも動かせるのか心配でしたが、タイミング良くリース家具屋の屈強なおじさんが来たので、ついでに動かしてもらって、あっさり解決しました。見てるととても軽そうに見えたのは気のせい・・・。

 完成しても心配だったのが、洗濯機と壁、キャビネットの隙間が各々 1cm ということでした。パワフルなドラム式洗濯機がぶつからないかと心配でしたが、さすがの 70kg の安定感で問題なしです。

 (写真:完成した給水分岐と排水合流)


 後日、元々ここに入っていたキャビネットを背中側に移動して天板を設置して、キッチンはとりあえず完成しました。


 ↓ちなみに我が家の洗濯機。近くの電気屋さんでセールしていたのに、アマゾンの方が 60€ も安い・・・。ちょっと悔しいですが、これをきっかけに、電化製品はアマゾンで買うようになりました。



 次回は少しだけ、おまけの話を。


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして
アメリカの方でDIYを楽しんでいるAnne と申します
ドイツでのDIYも素晴らしいですね!

排水溝とかも主人が色々と手を加えて
楽しんでいますよ〜

Shinagawa64_9 さんのコメント...

Anne さん、はじめまして。
アメリカの DIY も楽しそうですね。
質問なんですが、アメリカは賃貸物件でも改装可能ですか?