DIYer in ドイツ: 和食で外国人をおもてなし~反省会

2008/05/02

和食で外国人をおもてなし~反省会

 ドキドキの外国人のおもてなし、まず最初に招いたのはイタリア人とインドネシア人の女の子でした。このときは和食を食べたいというリクエストで、ちらし寿司と串揚げ、サラダにチヂミなどを作りました。串揚げは時間のコントロールが難しい(揚げる時間、出す時間など)と実感。その次はパスタを作ったら、和食じゃないの~?と残念そうに言われてしまいました。確かにイタリア人の子のお家に行くと必ずパスタ+パン+チーズ+フルーツです。イタリア人は保守的なので、イタリアンしか作らない、たまに外食で中華とか食べるから箸は使えると言っていました。
 彼女に日本の料理本(そのときはオレンジページの「ごはんにイケる早できおつまみ」)を見せてあげたら、あまりに節操が無くて(つまり、刺身の次にハンバーグだったり、チヂミだったり、アレンジピザやカプレーゼなどが載っている)、とてもインターナショナルだと驚いていました。日本の食卓では日によって色々だよと教えてあげると、イタリアでは考えられないと。
 その後うちにきたポーランド人(奥様は韓国人)にも同じように見せてあげたら、何でも自分の文化に取り入れてアレンジしてしまう日本の文化だと驚いて本を眺めていました。そのときはグーラッシュやらラグーなど洋食だったのですが、日本の料理本をみた後では、この献立でも不思議じゃないと言っていました。

 さて前置きが長くなりましたが、先週のお客様は、北アイルランド人夫妻とドイツ人女性の3名さま+日本人1名で、我々入れて6人のディナーとなりました。漠然とですが、きっと日本人の家に呼ばれるんだから、日本食が出てくるんだろうとゲストが予想しているだろうと思い、それなら和食オンパレードにしてみようということで、今回は "和食でドイツ人とアイルランド人をおもてなし" してみました。3名様が先に帰られ、残った日本人3人で酔い覚ましをしながら、反省会した内容です。

■手まり寿司
 前回チラシ寿司を大皿で出したところ、お箸を使い慣れていない外国人だと米粒がポロポロして、とっても食べにくそうだったので、今回は手まりにしました。サーブしやすいし、固めに握っておいたので、ポロポロせずに済みました。これは成功。

■角煮
 最近、旦那さんがよく作る角煮を出しました。和食・・・?中華・・・?というのはおいといて、とても好評。醤油ベースの味付けも気に入ってもらえたみたいです。でも脂身をよけている人もいたから、健康(特に女性)を気にする人には、少し受け入れにくいかもとちょっと気になりました。(日本人でもよける人はいるかな・・・?)

■生春巻き(具は、えび、にんじん、きゅうり、そうめん)
 和食じゃないけど、トリアーのベトナム料理屋はどこも揚げ春巻きしか置いていないので、自分が食べたかったというのが理由。ピーナツだれはうまく作れず、市販のスイートチリソースで。スイートチリソースは、みなさんお好きなようでした。

■インゲンの胡麻和え
 インゲンは普通にこっちでも食べるので、何の問題もなく、みなさんパクパクとお召し上がりでした。

■茶碗蒸し(具は、えび、スリミ=カニカマ、にんじん、銀杏)
 グリーンアスパラを入れる予定が良いものに出会えず断念。出す前に我が家でひと悶着あった茶碗蒸しです。暖かいうちに出したいから、一気にオーブンで蒸せる量となると小さいカップを6個にするか、大鉢にまとまるかでもめました。最終的に小カップで作りました。味は淡白だし、好き嫌いが分かれそうという予想通り、完食、半分(具だけ食べた)、全く駄目と3者3様でした。やはり、かつおだしは外国人には受け入れられにくいのか。

■大根と豆腐の味噌田楽
 これは失敗。というのは大根自体の筋が多すぎたのと、ゆで加減が少し足りなかった。オランダ産豆腐がとても固かった。いつもの豆腐が無かったので、別の豆腐を使ったのが原因です。こちらで売っている豆腐はピンきりなので、買ってみて失敗というのはよくあります。ということで、肝心の味噌については感想聞けず。

■白玉、寒天+フルーツ缶
 アメリカ人のクラスメイトが餅が好きだというので、きっと外国人に受けるのかも、と思って白玉にしたら、微妙な評価でした。くちゃくちゃする食べ物は苦手だそうです。確かによく噛まないと食べれないっていう触感はこっちには無いので受け入れられなかったよう。寒天は違和感なく食べてました。でもゼリーみたいだし、珍しくもないか。


 今回の献立の材料で、直接日本からやってきた(=トリアー近郊で手に入らない)ものは、寿司太郎、銀杏、白玉粉、寒天パウダーです。寿司太郎はなくてもレンコン、ごぼうがないだけで、前回チラシ寿司の時はニンジン、干ししいたけだけで作ったし、あると便利というくらいです。その他のものもなくても、大きな影響は無いと思います。というわけで今回の学習点は、ドイツで和食のおもてなしは出来る、でも和食器がないと雰囲気が出ない、お口に合わなかった時用に保険になりそうな献立を入れておく、、、、などなどでした。
 あと、前回和食を出したときに、料理の名前を紙に書いてほしいと頼まれたので、今回はあらかじめ紙にメニューと説明を少し、表は英語、裏は日本語で書いて、最初に渡しました。メニューと照らしあわしながら、興味深そうに食べていたので、細かい説明は Wikipedia に聞いてねと伝えておきました。 

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