ドイツに限らずヨーロッパの家庭では、キッチンに食器洗い機が設置されているのが普通です。サイズは日本の家庭でよく見る 450mm 幅ビルトインではなく、600mm 幅が標準サイズです(450mm 幅も生産されています)。お鍋やフライパンも丸ごと入るので逆にシンクがかなり小さいのが、こちらのキッチンの難点です。ドイツ人にこんなに小さいシンクでは洗いにくくないのかと聞いたら、「食洗機に全部入れるから必要ないし、作業スペースが広い方がいいじゃない」と言われてしまいました。400mm 角のシンクは、ねぎを洗うのも一苦労ですが、食洗機の使い勝手は抜群にいいです。
食洗機に必要な洗剤は3種類です。洗剤の箱の側面(右写真)を見ると、ほとんどのメーカーがこのように、"洗剤" + "塩" + "クラースピューラー" という3点セットを出しています。"塩" と "クラースピューラー" とはなんだろう?と3ヶ月ほど無視してみましたが、ちゃんと説明書を読むと必要なものでした。
■1.洗剤
日本で使っていた食洗機用の洗剤は粉タイプでしたが、こちらでは粉の固形タイプです。写真のように1回分ずつ小袋包装されています。
代表的なのは、"Calgonit" や "Somat" で、その他にもスーパーのプライベートブランド物なども売っています。
■2.塩 Regenerieren Salz
直訳すると、「再生、修復、調整する塩」。カルキ取りの役割で、固くなっているカルキ分を除去するためのものです。家庭用食洗機のみに使用されます。
地域の水の硬度によって調整が必要と説明書にはあります(調整用のダイヤルみたいなものが蓋の端にあり、一覧表が説明書に載っています。)。硬度は水道の領収書で確認することができます。前回も書きましたが、トリアーは水硬度2です。
塩を入れる場所は、本体の底です。まず下段ラックを外します(置いてあるだけなので簡単です)。次に塩入れのキャップを開け、付属品の漏斗を差し込みます。そして、縁まで水を入れ、塩を入れ、スプーンなどでかき混ぜます。1回あたり、1.5~2kg 入れます(機械やメーカーによって違うかもしれません)。すぐに運転させた方がよいので、運転する前に塩を補充しましょう。
塩入れに間違って洗剤を入れると機械の故障の原因となるので注意しましょう。
入れるタイミングは、我が家の食洗機はランプ表示がされます。"Salz" という表記または矢印が二つまわっている記号です。
■3.クラースピューラー Klarspüler
水を和らげ、食器に曇りやしみを残さないためにすすぐためのものです。1の洗剤がシャンプーなら、これはリンスのようなもの。家庭用食洗機のみに使用されます。
入れる場所は、蓋の内側の洗剤入れの隣です。約100mlをMAXのラインまで入れます。入れるときにこぼれたものや泡は、すぐにふき取りましょう。すすぎを妨げる恐れがあります。
記号は放射状の点線です。これも塩と同じく、不足するとランプ表示されます。
濃度の調整方法: 乾かないときは5-6(濃度を上げる)、曇るときは1-3(濃度を下げる)、通常は4。
(機械によって違うので参考までに)
■洗剤の種類
洗剤コーナーに行くと、いろんな種類が売っています。一番安い Classic から、3 in 1、5 in 1、Alles in 1、Max in 1 までありますが、"3 in 1" は上記の洗剤、塩、クラースピューラーが一緒に含まれています。その上になると、グラスを輝かせるコート剤や、ガラスの保護剤など色んなものが追加されていきます(金額も上がっていきます)。我が家は、ランプ表示が常に点灯しているのが嫌なので、 Classic +塩+クラースピューラーの3点セットを使っていますが、3 in 1 以上のクラスであれば面倒くさい補充は要りません。3点セットは、同じメーカーでなくても支障はありません。塩やクラースピューラーは安いので充分だと思います。
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2008/07/23
食洗機の洗剤+α
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4 件のコメント:
いつも訪問させて頂いてます、クラースピューラーってそれに使うのか、納得、家のは古いから新しいのでは洗えないんだと自分で納得してました、固形洗剤の横ね、さっそく使って見ます。塩はいつもどのぐらい入れてます?いつも塩を入れてもなんだか底なしのようでいっぱい入れて、いいのかなとおもいつつ。。。ここ長年すんでるのですが、ドイツ語で説明書読むの面倒で。。。 そうそうもう一つ質問です、家は床の張替えをしようとホームセンターで買ったのですが、すっごい難しくってクリック式とかですが全然できない、何か方法知ってますか?
おはぎさん、訪問&コメントありがとうございます。
塩の量、明記してなかったですね。いつも適当:)ですが、一応1.5~2kgとなってるようです(追記しておきました)。一箱2kgまるごとでOKじゃないでしょうか。
床材はフローリング材の断面に実(凹凸)がついていてはめこんでいくもののことでしょうか?
日本のフローリングより薄くて実も細いので難しいかもしれませんが、木片を当て、金槌で反対側からたたくと綺麗にはまります。まず長辺をはめて短辺をはめてください。
日本と違って湿気による木の伸び縮みを考慮しなくてよいので、ぴったりはめこんでいけば大丈夫ですが、後戻りはできないので1列終わる度に全てはめ込まれているか確認してから、次列の作業をしたほうがよいです。
ドイツから床材を輸入している会社の写真入りの良いサイトがありました。
http://www.roomkit.com/topics/vol2_euro/topics_2.html
では、DIYがんばってくださいね:)
おはぎです。
ありがとうございます、実は工具全部持ってるんです、一つ二つ重ねると浮くんですどれかが(手足4つ使ってですよ)。。。それにあんまりきっちり入れようとすると、あの凹凸が折れるというか崩れるんです、バラバラに。ってことでギブアップ昨年末からギブアップでその部屋は放置状態です。専門家に頼むとすっごく高いので自分でしたいんですがねぇ。 友達は簡単よと説明してくれたので買ったんですが。。。 いつになったらあの部屋が使えることやら(ーー;) 送ってくださったURL参考に冬までにがんばって見ます、ありがとうございました!
ドイツに来てまだまもない者です。こちらのサイトとても参考にさせて頂いております。
説明書を見ながら、量がわからないまま、食器洗浄機のタンクにいっぱいの水と適当に塩を入れたのですがsalzの赤いランプがついたままです。
洗い終わった後、タンクの中に水も溶けてない塩も残ったままでした。毎回洗う際に2kgの塩を補充するのでしょうか?
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