エコ先進国ドイツでは、飲み物の瓶やペットボトルはリサイクルゴミではなく、デポジットを取られ、ゴミとは別に回収されます。グリューンプンクトが付いているからといって、ゲルベザックに入れてはいけません。(→ゴミの分別の回)
■ペットボトルと瓶 ドイツでビールや水を買うと、瓶やペットボトルのデポジットを取られます。売店やスーパーの価格表示の下に小さく、"Pfand 0.15€" などと書かれています。そして、買ったペットボトルには、写真のようなマークが入っていたり、" Pfandflasche " と記入されていたりします。稀にデポジットが取られないものもあり、それらは、" Pfandfrei " と書かれており、使い終わったものはゲルベザックへ入れます。
-デポジット金額-
ペットボトル(1.5ℓ) 0.25€
ペットボトル(0.5ℓ) 0.15€
ジュース・水の瓶(0.75ℓ,1ℓ) 0.15€
ビール瓶(350mℓ,500mℓ) 0.08€
ビール瓶20本+ケース 3.10€
飲み終わった瓶やペットボトルは、スーパーのドリンク売場のレジや回収機によって回収されますが、現金で返ってくるわけではありません。そのお店で使える割引券としてレシートのようなものを渡されます。そのお店で買い物をしたときにレジで券を出すと返却した瓶の分だけ、金額を引いてくれるというシステムになっています。
どこのスーパーにも回収場所があり、"Leergutannahme" と表示されています。場所が分からなければ、入口付近のインフォメーションか店員さんに、空の瓶やペットボトルを見せ、Wo?[ヴォー?](=Where?) や Wo kann ich?[ヴォー カン イッヒ?](=Where can I ?)*と聞くと教えてもらえます。ドリンク売場のレジで回収している所は、レジの片側が入口、つまり回収場所、反対側が出口、つまり新しいドリンクを買って精算する場所というように分かれています。この場合は、持ってきたペットボトルや瓶を見せ、割引券を発行してもらった後で、自分で空き瓶用のケースに戻して終了です。
*ちゃんとした文章ではないいのですが、「どこでできる?」と空き瓶を見せれば通じます。
機械が回収している所もあります。写真のような機械が入口隅においてあるので、自分で機械に空き瓶やペットボトルを投入していきます。1本ずつ入れると中で瓶がくるくる回されながらバーコードを読み取っては奥へ回収されていきます。デポジットがかかっていないものや他国のものは、くるくる回った後で手前に押し戻されてきますので、脇にあるゴミ箱に捨てましょう。時々、デポジットがかかっているものも戻ってきますが、再度入れてみましょう。読み取ってもらえるはずです。オーストリアでも同様にデポジットの制度があり、オーストリアで買ったペットボトルをドイツの回収機に入れたら見事に戻ってきました。
バラで買った瓶やペットボトルは1本ずつ投入しないといけないので、時々大量のペットボトルを持ってくる人がいるので、運が悪いと列ができます。しかし、ケース買いをしている場合は、下の大きな四角い窓にケースごと入れることができます(機械によっては、ケースの回収口がないものもあります)。全て投入し終わったら、ボタンを押すと割引券が出てきて、終了です。後はお買い物の精算時にこの割引券を出しましょう。
注意しないといけないのは、ペットボトルのラベルを剥がしてはいけません。デポジットを払ったものか否か分からなくなるからです。もうひとつは、潰してはいけません。日本のペットボトルリサイクルは、かさを減らすために潰しましょうとなっていますが、ドイツは逆です。潰してしまうと中が洗えないからなのか、リサイクルできないのかわかりませんが、デポジットは返金されません。おばちゃんが回収しているところだと、駄目と言われますし、機械は読み取れないのではじかれます。潰してしまったものは、諦めてゲルベザック行きとなります。
■グリューヴァインのリユースカップ
ドイツは、いろんなところでデポジットのシステムが浸透しています。観光でも有名なクリスマスマーケットで売られているグリューヴァインのカップもそうです。グリューヴァインは、冬の冷えた体を温めるための暖かいワインベースの飲み物です。約1ヶ月あるクリスマスマーケットには、夜になると地元の若者や観光客が街の広場に集まってきて、みんなグリューヴァインを飲みます。このときに使われるのが、リユースコップです。写真左のが紺色ブーツ2007ヴァージョン、右が赤色ブーツ2004ヴァージョン。"Trierer Weihnachts Markt"(=Trier Christmas Market) というロゴと年号が入ってます。
・毎年絵柄が違う何色かのコップがある。形は円柱型とブーツ型。
・コップに入ったグリューヴァイン4€も買えるし、2杯目以降はコップ(去年のでも可)を持っていくとワイン代2€だけでOK.
・コップを返すと2€が戻ってくる。コップだけでも2€で買える。
・紙コップなどは一切なし。
・みんな毎年これを飲んでカップをコレクションしていたりするらしい。
(気をつけないと平気で去年の年号の入ったデザインコップを出されたりするらしいですよ。)
■アリーナ・スタジアムのリユースカップ
冬にアイスホッケーを観戦しに、ケルンのアリーナへ行ったときもドリンクのカップはデポジット制で、プラスチックのリユースカップが使われていました。カップのデポジットは1€で、試合が終わるとドリンクコーナーのカウンターで1€コインを大量に用意したお兄さんが待っていて、並ぶことなく皆飲み終わったカップを返却していきます。
アリーナでは、入場の際に手荷物検査があり、ペットボトルの持ち込みは禁止されていました。そうとは知らずに試合中に飲もうと持っていったお気に入りのビオナーデは結局、入口で捨てることになったのでした。他にもペットボトルを捨ててる人が沢山いたので、荷物検査の横にペットボトル用のゴミ箱置いといてと言いたくなりますが、きっと後で分別してくれているのでしょう・・・・。
そんなわけで、飲み物を飲みたい人は強制的にこのリユースカップを使うことになるわけです。300mlと500mlの2種類があり、結構丈夫なカップです。
そして、特筆すべき点は取っ手がついていることです。ちょっと頼りなさげな取っ手(写真がないので、イラストで)ですが、自分の席に戻ってその意味がわかりました。
前の座席の背面にその取っ手がさせる筒がついていたのです。挿してみると抜群の安定感。確かにこのデザインだと、場所もとらず、壊れにくく、なおかつ日本の映画館のように隣の人と肘掛とドリンクホルダーを奪い合うこともなく、清掃も楽そうです。他のスタジアムやアリーナがどうなっているかは分かりませんが、このシンプルなデザインに少し感動しました。
余談;
ショッピングカートもコインを入れないと使えません。これはドイツに限らずかな。
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2008/06/15
瓶・ペットボトルのデポジット
2008/06/08
ネジ・ビスを買う

前回はドイツでよく見るネジ・ビスの種類について書きました。今回は、ネジ・ビスの量り売りなどの買い方について書こうと思います。10本以上、同じビスが必要であれば、小さいケースから大きいケースまで売っていますので、ケース毎買えば簡単です。しかし、ケースで必要になるときはそう多くはありません。大抵のホームセンターでは、バラ売りしているので、1本から買うことができます。
通常はケースの横や下にバラ売り用の箱があり(左写真)、ビスの番号や金額を記入する紙と鉛筆、ビニール袋が柱に吊るしてあるか、記入台に置いてある(右写真)ので、自分でビスの種類番号・本数・個数・金額などを記入してレジに持って行きます。この方式を取っているのが、hela、Thomas、Praktikar (ネジ・ナット類のみ)です。
■ネジ・ビス・フィッシャーのパック売り(Praktikar)


Praktikar では、ビスは1本から買うことができません。しかし、パック詰め放題という面白い売り方をしています。透明プラスチックのパックが大と小の2種類用意されており、上の写真のような青いケースの中から好きなものを好きなだけ詰めて良いというルールです。小さいパックで、2.5€、大きいもので、4€です。この良いところはフィッシャーと呼ばれるアンカーもパックに一緒に詰められる点です。フィッシャーのバラ売りをしているところは他になく、ケース売りしかありません。パックを満杯にするには意外と大変ですが、自分の必要なもの以外でとりあえず全種類2本ずつくらい入れておくと、いざというときに便利です。
■金物量り売り(HORNBACH)
HORNBACHでは、ネジ・ビスに限らず全ての金物(ヒートンやS環なども)が1本・1個から買うことができますが、前述のバラ売りと違うのは、量り売りということです。写真では見づらいですが、全ての金物のケースの前面には、アルファベット1文字と3桁の数字が書いてあり、背面にサイズが表記してあります。
買い方は、スーパーの野菜コーナーと同じです。まず、好きなものを柱に吊るしてあるジップロックに入れます(1種類で1袋)。次に、ケース前面のアルファベットと数字を覚えます。
袋を金物コーナーの中心にある量りに載せます。そして先ほど覚えたアルファベットと数字を入力すると、シールが出てきます。そのシールを袋に貼ってレジに持って行きます。とても簡単ですし、量りの上に写真で手順を説明してありますので、見ながらやると安心です。自分で紙に書くことや、10本くらい買うときは本数をいちいち数える必要がないので楽チンです。


(左:バラ売りネジ、中央:量り、右:量り売りシール)
各ホームセンターで少しずつ扱っているネジやビスが違うので、希望するものが無いときは諦めずに違うホームセンターに行ってみてください(近いですし)。上の写真のシールのように、3x20の小さいビスを探していて、1種類しかないので迷わず買ったら、トルクスビスでした。後日、他のホームセンターに行くと、同じサイズでポジやフィリップスビスが置いてありました。ビス1本のために、ホームセンターをはしごするなんて面倒ですが、ドイツ観察と思えば楽しくなりますよ。
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2008/05/29
ネジ・ビスの種類
ドイツ語で、ネジ・ビスは Schraube [シュラウベ] (複数形は Schrauben [シュラウベン]) と言います。
DIYをしない人でも、ドライバーくらいは持ってますよね。家具などのゆるんだネジを締めることはやったことがあるのではないでしょうか。イラスト(頭でっかちに描いています)の5種類のネジ・ビスはドイツでよく使われているネジの種類です。日本だとプラスドライバー#2とマイナスドライバー1本があれば、日常生活はなんとかなりますね。六角は知ってる、、、トルクスは見たことあるかも、、、ポジドライブ??、、ポジドライブは、プラスとよく似ていますが、45度の角度に小さい切り込みがはいっています(この切り込みのおかげでドライバーと密着しやすくなっています)。
意外とドライバーのサイズに規格があることを知らない人がいますが、これは知っておいて損はありません。ネジ頭とサイズの違うドライバーを使うと、ネジ頭の溝が潰れてしまい、後々大変なことになります。規格のあったドライバーを使うというのは、基本中の基本であり、非常に大切な事なのです。
■ドライバーの規格
マイナスドライバーの規格は、先端の横幅をそのまま表記します。先端の幅が5mmであれば、5や-5という表記です。ドイツも同じです。Flach5は、先端幅5mmのマイナスドライバーです。Flach は、英語の flat で、平べったいという意味です。マイナスドライバーは、多少サイズが違っても大きな問題ではありません。小さすぎたり、大きすぎたりしなければ良いと思います。
プラスドライバーの規格は、1番、2番、3番とあります。ほとんどのネジは2番、電化製品に多いのが1番、ドアの蝶番などが大きいものが3番です。数字が大きくなるほど、十字が大きくなります。0番や00番といった規格は精密ドライバーといい、眼鏡のネジを締めるのによく使われます。日本では4番というのもあるそうですが、見たことはありません。日本では、+1、+2、+3や#1、#2、#3というように表記されます。だいたいセットで売っていますね。
ドイツでも同じですが、表記が異なります。プラスネジは、専門用語でフィリップスというので、PH1、PH2、PH3という表記になります。アメリカのフィリップス社が開発し特許を持っているようで、アメリカではフィリップスと言えばプラスネジのことだそうです。本来のドイツ語は"Kreuzschlitz" (=クロス・スリットの意)ですが、"Phillips" という名が浸透しているようです。
さて、問題のポジドライブです。昔ホームセンターの工具売場で働いていたときに、お客さんから「ポジドライブのドライバーはあるか」と聞かれ、何???と焦って上司を探したことがありました。スキーやスノーボードのビンディング(海外製品)に使われていることが多いようです。
見た目はプラスと似ているのですが、フィリップスとは互換性がないので注意が必要です。写真左 PZ がポジドライブ、右 PH がフィリップスです(クリックで写真が大きくなります)。よく見ると分かりますが、①:PZ には4枚の十字の羽根の間45度の位置に、凸状の小さな山があります。②:4枚十字羽根の断面形状に注目。PZ は、厚さが均等なのに対し、PH は先端に行くほど薄くなっています。ということは、当然ネジ頭の溝の断面もこれに合うように作られているということです。
もうお分かりの通り、ポジドライブのネジ頭はフィリップスのドライバーにはフィットしません。入るからといって無理に回すと、ネジ山が潰れて(=なめて)しまいます。
ポジドライブのネジはフィリップスより密着性がよいので、ドイツでは気に入って使われています。表記は、PZ1、PZ2、PZ3 というようになっています。フィリップスと間違えそうな大きさ、表記で困りますね。簡単な見分け方は、一番最初のイラストにあるように、ネジ頭の十字溝に45度でクロスしている細い線です。これがあるものは PZ ですから、日本から持ってきたプラスドライバーでグリグリしないように気をつけましょう。
ホームセンターでは、ネジやビスの表示をよく見てから買いましょう。PZ2 をプラスの2番だと思って買ったら、どうも回しにくいなあということになります。写真はビスのケースですが、隅のほうに頭の絵が描いてあり、"Z" という表記があります。これはポジドライブのことです。ちなみに左側の "SPA" とあるのは、スパドライブといって、ポジドライブの仲間です。スパもポジもイギリスの会社が特許を持っているそうです。日本で正規実施権を持っているのは、VESSEL 社です。
ヘックスドライバー・六角レンチは、対辺幅を表記します。ミリ規格とインチ規格があり、ミリ規格は、1.5、2、2.5、3・・・というように0.5mmか1mm単位で表記されます。インチ規格は、1/8、5/32、3/16・・・というような表記です。ミリ規格とインチ規格に互換性はありません。日本はミリ規格がほとんどですが、インチ規格もたまにあります。ミリ規格のレンチやビットがぴったり入らないときは、インチ規格である可能性があります。ドイツはミリしかないようで、ホームセンターでインチのヘックスはネジもレンチも全く扱っていません。
トルクスは、6角星型の穴がネジ頭にあります。星の頂点幅で規格が決まっ ているようですが、もとがインチの規格なので、数字自体はあっていません(ex. T10 →頂点幅2.74mm)。日本でも、輸入車や輸入家電で見るようで、ドライバーは売っています。一度、ビス頭を確認せずに、軸径と長さだけ見て買って帰ったら、トルクスビスでびっくりしたことがあります。ドイツで買ったビットセットには、トルクスがあったので、普通に使われているのでしょ う。Tと頭についているのは、ネジ頭が凹、ドライバーが凸というT型で、逆はE型と言います。 アメリカのカムカーテキストロン社という会社が開発し、商標を持っているらしいです。
ドイツで電動ドリルドライバーを買うと、PH、PZ、マイナス、ドリルビットがセットになっていたりしますし、別売のビットセットを買うと上の写真のように、5種類+ドリルビットが入っています。BOSCH などのメーカー品でなければ、18Vの充電式電動ドライバーが20€程度から買えます。
■ネジの規格
日本で多く流通しているのはミリネジ、メートルネジ(JIS規格、ISO規格)で、ネジ目のピッチがミリ単位(ex. ・・・1.0/1.25/1.5・・・)で刻まれています。インチネジは1cmの中にネジ目が何山刻まれているかで規格が決まります。日本では、海外製品やカメラ・三脚などはインチネジが使われているようです。ぱっと見で細かいピッチは分からないので、ピッチケージというネジ目のピッチを測るための道具がありますが、専門の人でない限りこれは必要ないでしょう。大抵、ホームセンターのネジ・ボルト・ナットが売っているコーナーには見本があります。例えば、同じネジが欲しい、このネジに合うナットが欲しい、ここについてたネジがなくなったなど、自分の持っているものをホームセンターへ実際に持って行き、見本コーナーで合わせてみるのがベストです。
日本でも、ドイツでも、"M"と頭につくのが、ミリネジ・メートルネジです。ドイツでは"M"とつくものしか見かけません。どのネジにも、DIN というドイツ工業規格(Deutsches Institut fur Normung)の番号と共に ISO の規格番号が振られており(ISO はミリ)、インチネジは流通していないようです。同じISO規格のネジ同士なので、径とネジ山のピッチが合えば、互換性はありそうです。でも実物を持っていって確かめてみるのが確実ですね。
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